姫路市文化国際交流財団 国際交流担当

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友好親善事業

姫路市の海外姉妹都市・姉妹城

海外姉妹都市

ベルギー国旗ベルギー・シャルルロア市

ベルギーの首都ブリュッセルの南60㎞に位置する、ベルギー5大都市のひとつ。フランス語圏である南部のワロン地方最大の街。石造りの家や教会、お城など、中世の面影を残しながら、現在の産業発展をなしとげてきました。鉄道や道路網が集中していたことから、炭鉱を中心に重工業都市として発展。おもな産業は製鉄・化学・建設業で、最近では未来に向けて、宇宙航空・ハイテク産業にも力を入れています。
姫路市とシャルルロア市の関係は古く、カトリック宗派・淳心会経営の学校や教会などを通じて、戦後から市民に親しまれてきました。1964年1月のベルギー国王、王妃両殿下の来訪を契機に、1965年7月13日姉妹都市提携が結ばれ、姫路市初の海外姉妹都市が誕生しました。

アメリカ国旗アメリカ・フェニックス市

全米で6番目に大きなアリゾナ州の州都フェニックスは、ロサンゼルスの東576㎞に位置します。山脈に囲まれたソノラン砂漠の中心部にあり、年間約310日が晴天に恵まれた土地です。伝説のフェニックス(不死鳥)の名に由来するこの街は、レジャーと工業が両立した街として広く知られています。産業形態は多様化し、近年では電子工学・情報処理などのハイテク産業が著しく発達。また郊外の3つのダムの灌慨用水を利用した、綿花や果物の栽培、ビールなどの生産は、人々の豊かなくらしを約束しています。姫路市とは国際親善都市連盟の仲介によって、合衆国建国200年の年に姉妹提携。学生たちや教師の交流、芸術を通して数多くの市民が交流しています。

オーストラリア国旗オーストラリア・アデレード市

メルボルンの北西650㎞、オーストラリア南部の海岸沿いに位置するアデレード。南オーストラリア州の州都で、夏は暑く長く、冬は短く温暖な地中海性気候です。アデレードの産業構造は、以前、製造業と農業に重点をおいていたのが、最近ではハイテク産業、金属工業、金融関係が中心になってきました。また、政治社会面では、女性が財産を所有できる権利、そして女性の参政権を世界で最初に認めたのもこの街でした。世界の一流アーティストが集まるアデレード芸術祭の開催される街として、また野生動物のパラダイス、カンガルーアイランドヘの玄関口として多くの観光客が訪れます。姫路市との姉妹都市提携はアデレード市長夫妻を迎えて、1982年4月19日調印が行われました。

ブラジル国旗ブラジル・クリチバ市
 

サンパウロの南西約400km、リオデジャネイロからは約700kmに位置するクリチバは、ブラジル南部パラナ州の州都。標高900mの高原にあるため、快適な気候に恵まれています。クリチバの意味は原住民ティギス族の言葉で「多くの松」。黄金を求める人々がアトウバ河のほとり、ビリニャ(現在のチラデンテス広場)に定住して発展。現在は、中南米最大のグアイラ劇場をはじめ、美術館、博物館などの文化施設も多い文化都市となり、また最新の交通システムを導入した公害の少ない街として知られています。姫路市とは1980年兵庫県知事から姉妹都市関係樹立の勧奨をうけ、兵庫県南米親善使節団へ参加し協議を重ね、1984年5月14日に姉妹都市提携を結びました。

中国国旗中国・太原市

山西省の省都、太原市は北京の南西500㎞に位置しています。紀元前5世紀頃から開かれたこの街は、16世紀ごろまで北中国の重要な要塞に位置づけられていました。古くから手工業が盛んで、紀元前1世紀には製鉄業が興り、はさみの街として知られていました。20世紀になってからの主な産業は、豊富な石炭資源を生かした採炭と重工業。現在は軽工業と繊維工業へと移り変わっています。市内には古代の王朝にゆかりの寺院が数多く残されており、天竜山石窟や崇善 寺、双塔寺などの歴史的遺産は、今なお市の象徴として市民に親しまれています。姫路市とは1984年の太原市友好都市考察団の来姫を契機に、1987年5月20日、友好都市提携を行いました。

韓国国旗韓国・昌原市

昌原市は大韓民国南東部、釜山の西約50kmに位置します。韓国初の計画都市で、慶尚南道の政治、産業、文化の中心として発展してきました。2010年7月1日に隣接する2市(馬山市、鎮海市)と国内初の行政合併を実施し、東南広域経済圏第1の成長拠点としてさらなる発展が期待されています。市内には世界的に有名な彫刻家の文信(ムンシン)が開設した美術館や、山寺(クワサンサ)、蒙古井戸などの文化財や歴史遺産があります。姫路市は旧馬山市と人口・面積・市制の歴史・産業構造等に似通った点が多く、かねてから市民訪問団の交流があったことから、旧馬山市からの申し出を受けて姉妹都市提携を行い、2010年の合併後も交流を続けています。

姉妹城

フランス国旗フランス・シャンティイ城

シャンティイ市は、パリ郊外、約40㎞北東のロワーズ県内にある人口1万2000人の小さな街で、競馬の盛んなことで知られています。そして市のシンボルともいえるのが、名城として誉れ高いシャンティイ城。ルネッサンス期の壮麗な建築様式を代表する建築物で、シルヴィー池に囲まれて美しい姿を水面に描き続けてきました。ローマ支配時代から城壁があったといわれ、1386年、シャルル6世の大法官、ピエール・ドルジュモンの居城となりました。その後、増改築が相次ぎ、現在の館は19世紀にオマール公爵が大改築しました。1989年、姫路市の市制100周年を記念して、国宝姫路城とシャンティイ城が姉妹城提携を結びました。国内の城が海外の城郭と姉妹城提携を結んだのは初めてのことです。

イギリス国旗イギリス・コンウィ城

コンウィ城は英国・北ウェールズのコンウィにあり、1287年(13世紀後半)に、イングランド王エドワード1世が築いた城。自然の防御壁となったコンウィ川と背後は山に囲まれ、さらに旧市街は3キロにも及び城壁と21塔の強固な塔に囲まれています。街の南東部にある城は、巨大な8つの円筒が城壁に連なっており、塔の上からはコンウィの、街並みはもちろん、コンウィ川、スノードニアの山々を見渡すことができます。外壁は非常に良い状態で残っており、屋根がないことを除けば建造当時の面影をほぼ残しております。1986年には「グウィネズのエドワード1世の城郡と市壁郡」として世界遺産に登録されました。平成29年7月に、(公財)兵庫県国際交流協会を通じて、英国ウェールズ政府日本代表から、姫路城とコンウィ城との姉妹城提携を念頭に、相互交流を行いたいとの提案がなされ、2019年10月に姉妹城提携を結びました。