姫路市文化国際交流財団 国際交流担当

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2020年8月11日 更新

2019年度 中国・太原市派遣レポート

期間
2019年8月1日(木曜日)から2019年8月7日(水曜日)まで

2019年8月1日(木曜日)

20190801太原市派遣写真

海外へ行くのが初めての派遣生や、中国へ行くのが初めての派遣生がいて、みんな不安と緊張を持って姫路を出発しました。まず、関西空港から乗継地の煙台空港に向かいました。今までの旅行では経験しなかった入国カードの記入など、色んなことを初めて経験しました。長いフライトを終え太原空港に着いた頃には夜もかなり遅い時間でしたが、ホストファミリーが総出で待ってくれていました。外に出て、ホストファミリーの車に乗るとき、振り返って空港を見ると、とても明るくて驚きました。街中も、高層ビルから橋の下まで電飾が施されていてとても綺麗でした。街の景色に圧倒されながらレストランへ向かい、そこで中国伝統の辛い鍋をみんなで食べました。とてもおいしかったです。

2019年8月2日(金曜日)

20190802太原市派遣写真

みんなで現地の学校へ行きました。中高一貫校の上、どの学年も生徒が多いため、建物がとても大きくて驚きました。校長先生をはじめ先生方に表敬の挨拶をした後、英語の授業に参加しました。 間違いを恐れずに積極的に発表する生徒が多く、感心しました。先生は終始英語を用いていたので、私にも授業の内容がわかりました。授業内容はとても充実していると思いました。また、日本語の授業では、みんなで映画「ズートピア」の主題歌「トライ・エブリシング」のダンスを披露しました。緊張して顔が引きつってしまったけれど、拍手がもらえて嬉しかったです。その後は水墨画や切り紙、中国結び作り等中国の文化を体験しました。初めての経験であまり上手くできなかったけれど楽しかったです。

 

2019年8月3日(土曜日)

20190803太原市派遣写真

今日はホストファミリーと過ごしました。午前は晋阳湖(じんやんこ)という湖で散歩をしました。湖はとても大きく、外周が8kmほどあるそうで歩き疲れました。 昼食は、1つの鍋の真ん中に仕切りがあり、2種のスープが楽しめる鍋料理を堪能しました。辛いスープと辛くないスープを頼んでくれたので、辛くない方のスープで、いろいろな肉や野菜をたくさん食べました。辛い方も試そうと、ほんの少し食べてみましたが、とても辛く、水を飲んでも収まらず、3分間静止してしまいました。中国の鍋料理は辛さを除くとおいしかったです。夜はショッピングモールに行きました。「ユニクロ」「ピザハット」など日本でも有名な店が並んでいました。友人や家族にお土産をたくさん買いました。

 

2019年8月4日(日曜日)

20190804太原市派遣写真

今日は、他の派遣生とそのホストブラザー、ホストシスターたちと一緒に過ごしました。午前は 山西省地質博物院と山西省科学館に行きました。博物院には孔子のオブジェや墨絵、版画、書道などが展示されていました。どれも簡体字で書かれていたのですが、ホストシスターが日本語で説明してくれたので、中国や山西省について詳しく学ぶことができました。 午後は大きなショッピングモールへ行きました。日本人にもなじみの店がたくさんあり、とても親近感がわきました。また夕食のレストランの店員さんたちは、帰るときに日本語で「さようなら」と言ってくれるなど、優しい対応をしてくれました。ホストブラザーやホストシスターは受験のために勉強しないといけないのに、1日中付き合ってくれて感謝しています。

 

2019年8月5日(日曜日)【1】

20190805-1太原市派遣写真

今日は、世界遺産の平遥古城(へいようこじょう)へ行きました。午前中は、その街並みを見学しました。移動は電動カートを使いましたが、すごく速くて、建物ぎりぎりを走るとスリル満点で、 楽しかったです。昔の街並みがそのまま残っていて、まるで映画の中にいるようでした。日が照っていて、街がとても綺麗に見えました。 昼食は、平遥古城で食べました。山西省の名物の刀削麺が出てきました。すごくおいしかったです。また、店の前で刀削麺の生地を大きな鍋に削って入れるところを見ました。麺をナイフで削るスピードと、鍋に麺を削り入れる正確さに感動しました。日本にはない中国の文化を肌で実感できて、とても有意義でした。

 

2019年8月5日(日曜日)【2】

20190805-2太原市派遣写真

午後は、太原市郊外の晋祠(しんし)を訪れました。晋祠にあるお寺は900年ほど前に建てられたそうですが、なんと釘を1本も使わずに木を組み合わせて作られたそうです。昔の人の技術は、こんなにも素晴らしかったのかと驚かされました。また、境内には大昔から京劇をずっとしている場所があって、歴史があるなと思いました。 その後、太原市の教育局長をはじめ、太原市役所の方々との夕食会がありました。どの料理も初めて食べるものばかりで最初は少し不安でしたが、実際に食べてみるとどれもおいしかったです。一番印象に残っているのは、ようかんのように甘い料理です。デザートではなかったので驚きました。また、太原市役所の方々は皆さんフレンドリーで楽しい時間を過ごすことができました。

 

2019年8月6日(月曜日)【1】

20190806-1太原市派遣写真

午前中は、日本の歴史の教科書にも載っている有名な蒙山大仏(もうざんだいぶつ)を見に行きました。蒙山大仏は山の上の方にあったので、途中まではバスで行き、残りは歩いて登りました。大仏は下から見ると、ほとんどが木に覆われていて頭の一部しか見えませんでした。そばまで行くのに、すごく長い階段を上りました。途中で休憩しながら登りましたが、結構しんどかったです。 大仏の全身を見た時、目を薄く開けているところや髪型、耳たぶは奈良の大仏に似ていると思いました。蒙山大仏は6世紀に造られたそうです。奈良の大仏ができる前の大仏の姿を見ることができて良かったです。

 

2019年8月6日(月曜日)【2】

20190806-2太原市派遣写真

派遣生全員とそのホストブラザー、ホストシスターたちと一緒に山西省博物院に行きました。現地の中国人ガイドさんの説明を聞きながら、中国の夏、殷、西周、春秋・戦国時代の石器や土器、 青銅器を見て、その時代の特色を知ることができました。また、時代が進むにつれて、少しずつ無色の土器から黒陶、彩陶へ、それから青銅器へと進化していき、祭りなどにも使われていくようになったことも知ることができました。 さらに、中国から日本に大乗仏教が伝来していったことから、中国の仏像と日本の仏像は非常に似ていることなども、目で見て、ガイドさんの話を聞いて体感することができました。山西省博物院に行って、学校で習った世界史の授業の内容を改めて理解することができました。

2019年8月7日(火曜日)

20190807太原市派遣写真

まだ太陽が昇っていない静かな街並みを、ホストファミリーの車の中から眺めながら太原空港に向かいました。7日間お世話になったホストファミリーともお別れの時間です。空港まで送ってくれたホストファミリー一人一人と熱い抱擁を交わし、みんなで記念撮影をしました。出発口ぎりぎりまで見送りに来てくれたので、僕もぎりぎりまで手を振り続けました。 そこから太原空港で朝食をとりました。乗り継ぎの煙台空港で飛行機が遅れたことにより、2時間ほど足止めになりましたが、派遣生のみんなと仲良くトランプなどをしながら楽しく過ごすことができました。そして日本に到着したとき、「うわ~文字が読める~」とテンションが上がったのは内緒です。